アメリカに語学留学した時に一番驚いた事は、他の国々から来ている人達は
自分の伝えたい事は発音が悪かろうが文法が間違っていようがお構いなし、
どんどん前に出て言いたい事を主張している事でした。

私はと言えば、いつも発音の正確さを気にし、文法の間違いは無いか、
冠詞はこれでいいのか?こんな言い方して通じるかしら?などと頭の中で思うばかり、
常に誰かに何か聞いてもらうのを待っている受け身の状態、何とも情けない気分を味わいました。

中学、高校とも得意だったはずの「英語」、でもそれは「コミュニケーションの為の英語」とは
ほど遠いものだったのだとその時、痛感しました。
帰国後、この苦い経験を生かすべく、児童英会話講師になり今年で14年になります。
今までのその経験、又、子育ての経験からも思う事ですが、
子供はどの子も素直な心を持ち、新しい発見が大好きです。
「英語」が大好きです。

英語特有のリズムやイントネーション、発音、アクセント、
聞こえたままを言う事が出来るすばらしい耳を持っています。
英語を勉強として捕らえず、歌やチャンツ、絵本やゲームなどを通して楽しんで慣れ親しむ事が出来ます。
そして慣れ親しむ事によって、もっともっと使いたくなり、
自然に表情豊かになり、積極的になり、自信がついてきます。

しかし、残念ながら週に一度の一時間、教室を出た途端に日本語のみの環境の中、
「英語を使える」までにはなかなか至らないと言うのが現状です。
結局一歩教室の外に出れば、レッスンの中で教えた事を「使う機会」が全く無いからです。


例えば我が家の子供達は父親がアメリカ人であり、その祖父母も当然アメリカ人で、
生まれた時から自然に「英語の環境」がありました。自然に耳にする機会、自然に問いかけに答える機会、
自然に大好きな人にはI Love you.と言って抱きしめてキスする、
そういった環境があるからこそ「生きた英語」になっているのだと思います。

先生から教えてもらう「レッスン=絵カード・リピート・練習」の
受け身の構図で終わらせず、実際に自分で考え自分の言葉にして相手に伝え、
又相手の言っている事に対して先生のリピートではなく、
自分の言葉で心からのコメントが言える相互的なコミュニケーションが出来るようにする為には
出来る限りの自然な環境を与え、発表の場を与え、実際に使って自然に身につける事がとても大切だと考えます。

私がアメリカ留学で痛感した、もっとも日本人に欠けている身につけるべき大切な事は、
間違いを恐れない事、人の目を見て話す事、人の意見をきちんと聞ける耳と態度を持つ事、
自分から発言する事、最後まで諦めずに表情豊かにジェスチャーなどを交えてでも
自分の意思を伝えようとする努力をする事の大切さです。
これらのコミュニケーションのルールも子供の頃でなければなかなか身に付くものでは無いと思います。
そしてこれは英語活動を通してこそ、伝えられるものではないでしょうか。


Fun Fun Clubでは、みんなの前で発表する、
しっかりと聞きそれに対してのコメントをするという事もどんどん取り入れていきます。

又、One Night Home Stay, Pajama Party, Popcorn & Movie Nightなどで
実際の場面で
、実際に使う機会をなるべくたくさん与えてあげたいと考えています。

最後に忘れてはいけないのは、「英語」という言葉や「コミュニケーションのルール」の習得だけでなく、
世界には色々な国、文化、歴史があり、色々な人々がいて、様々な肌の色、目の色があり、
様々な考えがあると言う事、そしてそれぞれの違いに優劣など無く、正解不正解など無いと言うこと。
「英語」を使って、世界中の人たちと尊重しあい、
お話、交流が出来る事の楽しさを、喜びを、是非とも伝えていきたいです。


そして、
一人でも多くの子ども達が将来世界に羽ばたいて行けるようにお手伝いが出来ればと考えています。

        

               

                    2007年4
月  Fun Fun Club 代表   セライヤ 美樹






なぜ?